不登校のその後
学校の外から、その先の人生を考える。
高校・進路

高校中退後の進路

最終更新 2026-08-26

中退後の道は大きく4つです。どれを選んでも、あとから別の道に乗り換えられます。

このページの要点

  • 高卒認定を取って大学・専門学校へ進む
  • 通信制・定時制に転入して高卒資格を取る
  • 働き始める、または職業訓練を受ける。高認は働きながらでも取れる

中退後の道は、大きく4つ

高校を辞めたあとに取れる道は、整理すると4つです。高卒認定を取って進学する、通信制・定時制に転入して高卒資格を取る、働く、そして、しばらく何もしない。どれか一つを選んだら戻れない、ということはありません。途中で乗り換える人のほうがむしろ多いです。

先に一つだけ手続きの話をします。高校の単位は年度末にまとめて認定されるのが一般的なので、年度の途中で退学すると、その年の単位は残らないことがあります。転入を考えているなら、退学ではなく「転学」の手続きにしたほうが単位を引き継ぎやすい場合があります。辞める前に、在籍校に「修得済みの単位」と「転学扱いにできるか」を確認してください。

ルート1:高卒認定を取って進学する

大学・短大・専門学校に進むつもりなら、最短の道です。高卒認定(高認)は年2回、8月と11月に実施され、合格すれば翌年度から大学を受験できます。高校で修得済みの単位があれば、その分の科目が免除されるので、高2以降で辞めた人は受験科目がかなり減ります。

費用は受験料が数千円程度で、通信制高校に通うより桁違いに安く済みます。その代わり、勉強のペース管理は自分でやることになります。ここが向き不向きの分かれ目です。

注意点として、高認は「高卒」ではありません。最終学歴は中卒のままで、高認合格は資格として履歴書に書きます。ただし大学や専門学校に進めば最終学歴はそちらになるので、この差は消えます。詳しくは高卒認定とはと高卒認定と高校卒業の違いへ。

ルート2:通信制・定時制に転入する

「高卒」という肩書きそのものがほしい、あるいは進路指導や同年代との接点がほしいなら、こちらです。通信制高校は登校日数を年数日から週5日まで選べる学校が多く、全日制が合わなかった理由が「毎日通うこと」だった人には現実的な選択肢になります。

転入の場合、前の学校で修得した単位と在籍期間を引き継げるので、残りの期間だけ通えば卒業できます。転入時期は学校によって随時受け付けているところもあれば、4月・10月に限るところもあります。

費用は公立か私立か、サポート校を併用するかで大きく変わります。公立通信制なら年間数万円、私立にサポート校を付けると年間数十万円から100万円近くになることもあります。通信制高校とは、定時制高校とはで仕組みを確認してください。

ルート3:働く

中退してすぐ働く人も、もちろんいます。中卒で応募できる求人は限られますが、ゼロではありません。ハローワークには年齢や学歴の条件が緩い求人があり、公的な職業訓練(ハロートレーニング)は中卒でも受けられるコースがあります。地域若者サポートステーション(サポステ)は、働くまでの準備を支援する窓口で、15歳から使えます。

働きながら高認を取る、という組み合わせも普通にあります。高認は年2回で科目合格を持ち越せるので、仕事と並行して数年かけて揃える人もいます。「今は働く」は「進学をあきらめる」ではありません。

ルート4:しばらく何もしない

これも書いておきます。辞めた直後は、消耗しきっていて何も選べない状態のことが多いです。その時期に無理に道を決めると、また同じところで倒れます。

「空白期間があると不利になる」という不安はよく聞きますが、10代後半の数か月から1年程度の空白は、その後に大学や職歴が乗れば、ほとんど問題になりません。履歴書は学歴と職歴を書く欄であって、空白を説明する欄はありません。面接で聞かれたら「体調を整えていました」で足ります。

ただ、何もしない期間にも、高認の日程だけは把握しておくと後で楽です。次の8月か11月に間に合うかどうかで、1年の差が出ます。

どれを選ぶか迷ったら

目安を一つ。大学や専門学校に行く可能性が少しでもあるなら、まず高認を視野に入れます。取っておいて損はなく、取る過程で「やっぱり進学はしない」と決めても構いません。逆に、毎日通う場所や人との接点がほしいなら通信制・定時制を先に考えます。

そして、中退したあとに何を失って何を失っていないかは、高校を中退するとどうなる?で整理しています。辞めたあとに大学へ行く具体的な方法は高校中退から大学へ行く方法へ。

参考・公式情報

記載内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。