不登校のその後
学校の外から、その先の人生を考える。
就職・キャリア

空白期間を面接でどう説明するか

最終更新

空白期間があること自体は、採用側にとって珍しくありません。聞かれるのは責めるためではなく、確認のためです。答え方の型を決めておけば、そこで面接が崩れることはなくなります。

このページの要点

  • 面接官が知りたいのは「今は働ける状態か」「同じことが起きないか」の2点。過去の詳細ではない
  • 答えは3文で足りる。何があったか(事実)、その間に何をしたか、今どうか。理由を細かく説明しない
  • 隠す・ごまかす・謝りすぎる、の3つが失点になる。堂々と短く

なぜ聞かれるのか

履歴書の年次を見れば、空白や遅れは分かります。面接官がそれを聞くのは、責めるためではありません。知りたいのは二つだけです。今は働ける状態なのか。同じことが、うちの会社で起きないか。この二つに答えられれば、空白期間の話はそこで終わります。

逆に言えば、過去に何があったかを詳しく説明することは、求められていません。詳しく話すほど、面接官はその話に引きずられ、本題(あなたに何ができるか)に戻りにくくなります。

答えは3文でいい

型を決めておいてください。何があったか(事実を一言)、その間に何をしていたか、今どうか。この3文です。

不登校・中退の場合の例です。

「体調を崩して高校を続けられなくなりました。その後、高卒認定を取って大学に進み、現在は体調も安定しています。」

浪人や療養の場合です。

「1年間は受験勉強に専念していました。その間にアルバイトも経験し、今は特に支障はありません。」

大学卒業後の空白の場合です。

「卒業後、半年ほど体調を整える期間を取りました。その間に資格の勉強を進め、現在は問題なく働ける状態です。」

どれも、理由は一言で、細かい事情は入れていません。「体調を崩した」で足ります。病名や家庭の事情を話す必要はなく、聞かれても「詳細は控えますが、今は問題ありません」で構いません。

避けたい答え方

隠す。「特に何もしていませんでした」で済ませようとすると、かえって気になります。事実を一言で言うほうが早い。

ごまかす。年次のつじつまが合わない説明は、経歴詐称と取られかねません。空白は空白として認めたうえで、その後を話す。

謝りすぎる。「申し訳ないのですが」「お恥ずかしい話ですが」と前置きすると、面接官も「そういう話なのか」と受け取ります。空白は謝るものではありません。淡々と、事実として話す。

語りすぎる。不登校の経験を「乗り越えた話」として長く語ると、それが本題になってしまいます。聞かれた分だけ答えて、仕事の話に戻す。

「その間に何をしていたか」を持っておく

3文の中でいちばん効くのは、真ん中の文です。空白の間に、何か一つでも「していたこと」があると、面接官の心配は消えます。勉強、資格、アルバイト、家の手伝い、通院しながらの生活の立て直し。大きなことである必要はありません。「何もしていなかった」と思っている期間にも、たいてい何かはしています。それを一つ、言葉にしておいてください。

気にする会社は、避けていい

答え方を整えても、空白や中退にこだわる面接官はいます。そこで何度も突っ込まれるなら、その会社は経歴のきれいさを重視する社風で、入っても合わないことが多い。落ちたら、合わない会社に入らずに済んだと考えて次に行く。この感覚については『不登校から一流企業に入るには』で書いています。

履歴書での空白の扱いは『高校中退を履歴書にどう書くか』、経歴が採用に影響するかどうかは『不登校経験は就職に影響する?』へ。