高校中退を履歴書にどう書くか
正しい書き方があります。隠す必要も、目立たせる必要もありません。学歴欄は事実を決まった形式で書く欄で、そこに感情や説明を入れる場所はありません。
このページの要点
- 中退は「○○高等学校 中途退学」と年月を書く。理由は書かなくてよい
- 高認は「高等学校卒業程度認定試験 合格」と書く。学歴欄でも資格欄でも可
- 大学を卒業していれば、自由書式では大学から書く形式もある。指定書式で全学歴を求められたら省略しない
学歴欄の基本ルール
履歴書の学歴欄は、入学と卒業(または退学)を年月順に書く欄です。一般的には中学校卒業から書きますが、大学を卒業していれば高校以降だけ、あるいは大学から書く形式も広く使われています。学校名は正式名称(「高等学校」「大学」を略さない)で、年は西暦か和暦に統一します。
理由や事情を書く欄ではありません。学歴欄に「不登校」「体調不良」などの言葉を入れる必要はなく、入れないのが普通です。
中退の書き方
高校を途中で辞めた場合は、入学の行と、退学の行を分けて書きます。
2019年4月 ○○県立○○高等学校 入学 2020年9月 ○○県立○○高等学校 中途退学
「中退」は略語なので、履歴書では「中途退学」と書くのが一般的です。理由は書かなくて構いません。書きたい場合は「一身上の都合により」程度で、病気や家庭の事情を具体的に書く必要はありません。
年度の途中で辞めた場合も、そのままの年月を書きます。空白があっても、学歴欄では説明しません(面接で聞かれたときの答え方は『空白期間を面接でどう説明するか』)。
高認の書き方
高卒認定は「学歴」ではなく「資格」なので、学歴欄と資格欄のどちらに書いても構いません。学歴欄に書く場合は、合格した年月で一行入れます。
2021年11月 高等学校卒業程度認定試験 合格
正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」です。「高認」「高卒認定」と略さずに書きます。2004年度以前の合格者は「大学入学資格検定 合格」で、その後に(現・高等学校卒業程度認定試験)と添えると伝わりやすくなります(『「大検」と「高認」の違い』)。
高認のあとに大学や専門学校へ進んでいる場合は、高認の行の下に入学・卒業を続けて書けば、流れが自然に見えます。
通信制・定時制卒の書き方
通信制や定時制を卒業した場合は、卒業した学校名で「卒業」と書きます。「通信制」「定時制」と書く必要はありませんが、学校名にそれが含まれている場合はそのままで構いません。転入した場合は、前の学校の「転学」または「中途退学」の行と、転入先の「転入学」「卒業」の行を書きます。
2019年4月 ○○高等学校 入学 2020年10月 ○○高等学校 転学 2020年10月 △△高等学校(通信制課程) 転入学 2022年3月 △△高等学校 卒業
大卒なら、大学から書いていい
大学や専門学校を卒業している場合、自由書式の履歴書では、学歴欄を「大学入学」から始めて大学以降に絞って記載する形式もあり、企業側も違和感を持ちません。エントリーシートや転職サイトの学歴欄も、最終学歴とその一つ前くらいまでしか求めないことが多い。ただし、応募先の指定書式で全学歴の記載を求められている場合は、省略せず中退の行も記載してください。求められていない範囲を省くことは問題ありませんが、求められた項目を書かないのは避けます。
2022年4月 ○○大学○○学部 入学 2026年3月 ○○大学○○学部 卒業
高校欄を求められる書式なら、上の中退の書き方で一行入れてください。大卒の前に置かれた中退の一行は、採用側にとって、ほとんど気に留まらない情報です。
書くときの心構え
履歴書は、事実を決まった形式で書く書類です。感情を込める場所ではないし、言い訳を書く場所でもありません。正しい形式で淡々と書けば、それで足ります。中退や高認の経歴が採用にどう影響するかは、『不登校経験は就職に影響する?』で整理しています。