「大検」と「高認」の違い
親世代には「大検」のほうが通りがいい言葉です。同じ試験の前身ですが、名前が変わった時に、位置づけも少し変わりました。
このページの要点
- 大検は1951〜2004年度、高認は2005年度から。制度としては高認が大検の後継
- 大検は「大学入学資格」を得るための試験、高認は「高卒と同等の学力」を認定する試験。就職や資格試験でも使いやすい名称になった
- 大検の合格・科目合格は今も有効で、高認合格と同じに扱われる
同じ試験の、前と後
「大検」は大学入学資格検定、「高認」は高等学校卒業程度認定試験の略です。大検は1951(昭和26)年度から2004(平成16)年度まで実施され、2005(平成17)年度から高認に切り替わりました。制度としては、高認が大検の後継です。
このサイトのメンバーで言えば、塾長は大検、RYOは高認の世代です。20年前に大検を取った人と、今年高認を受ける人は、同じ道を通っています。
何が変わったのか
名前と位置づけ。大検は名前のとおり、大学に入学する資格を得るための試験でした。高認は「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」ことを国が認定する試験です。大学受験だけでなく、就職や資格試験でも使えることが名前から分かるようになりました。実態としては大検の時代から就職などにも使われていましたが、名称がそれに追いついた形です。
受験資格。大検の時代は、全日制高校に在籍している人は受験できませんでした。高認では、高校に在籍したままでも受験できます。「辞めるかどうか決める前に、まず受けてみる」ができるようになったのは、この変更のおかげです。
科目。大検の末期は、必修科目に加えて家庭科などの選択科目があり、合格に必要な科目数が高認より多い時期がありました。高認では科目が整理され、現在は国語・地理・歴史・公共・数学・理科・英語・情報の8教科で、理科の選び方によって9〜10科目です(令和8年度から「情報」が加わりました)。試験科目は学習指導要領の改訂に合わせて変わるので、その時点の受験案内で確認する必要があります。
変わっていないこと。年2回の実施、科目ごとの合否判定、合格科目の持ち越し、高校の単位による免除、といった仕組みの骨格は大検から引き継がれています。
大検に合格した人の扱い
大検の合格は今も有効です。大検合格者は高認合格者と同等に扱われ、大学の出願資格や、「高卒認定を高卒同等とみなす」採用試験・資格試験でも同じ扱いになります。改めて高認を受け直す必要はありません。
大検で一部の科目だけ合格していた人も、その科目合格は高認に引き継げます。ただし、科目の対応関係(大検の科目が高認のどの科目に当たるか)は受験案内に対応表があるので、残りの科目を受ける前に確認してください。
履歴書には「大学入学資格検定 合格」と書いて構いません。「高等学校卒業程度認定試験(旧・大学入学資格検定)合格」のように併記すると、若い採用担当者にも伝わりやすくなります。
「大検」という言葉が残っている理由
切り替わって20年経ちますが、親世代や祖父母世代には「大検」のほうが通じます。塾や予備校の名称、書籍、検索キーワードにも残っています。会話の中で「大検」と言われたら、今の高認のことだと読み替えて問題ありません。
逆に、これから受験する人が調べるときは「高認」「高卒認定」で検索したほうが、現行制度の情報にたどり着けます。「大検」で検索すると、古い科目構成の情報が混ざることがあります。
高認の現在の仕組みは高卒認定とは、今年度の日程は高認の日程・受験料・会場にまとめています。
参考・公式情報
- 高等学校卒業程度認定試験(文部科学省):制度の概要、大検合格者・科目合格者の扱い、科目の対応表
記載内容は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。