高認から専門学校へ進む方法
高認に合格すれば、専門学校にも出願できます。分野が決まっている人にとっては、大学より早く仕事に直結する道です。
このページの要点
- 高認合格者は専門学校の入学資格を満たす。多くは書類・面接中心の入試
- 学費は年100万円前後が目安(分野で差が大きい)。認定校なら修学支援新制度(給付奨学金・減免)の対象になることがある
- 2年制以上を修了すると「専門士」。大学への編入の道もある
高認で専門学校に出願できる
専門学校(専修学校専門課程)の入学資格は、高校卒業または「それと同等以上の学力があると認められること」で、高認の合格者はこれに含まれます。大学と同じで、出願時に高認の合格証明書を提出します。年齢の条件は、入学する年度に満18歳になることが一般的です。
出願書類は募集要項で確認しますが、高校の調査書が出せないことは、専門学校側も分かっています。「高認合格者の出願について」の欄がある学校が多いので、そこを読んでください。
入試の種類
専門学校の入試は、大学より書類と面接の比重が高いのが一般的です。主な方式は、AO入試(エントリーして面談を重ねる)、推薦入試(高校の推薦が必要なものは高認組は使えないことが多い)、一般入試(書類・面接・作文・科目試験など)です。高認からは、AOと一般が中心になります。
面接では、なぜこの分野か、卒業後に何をしたいかを聞かれます。中退の理由を深く聞かれることは多くありません。聞かれたら短く事実で答えれば足ります(『空白期間を面接でどう説明するか』)。
学費と支援
学費は分野によって差が大きく、年間100万円前後が一つの目安です。美容、医療、調理などは実習費や器具代が乗って高くなり、IT・ビジネス系は比較的抑えられる傾向があります。2年制なら合計で200万〜300万円を見ておくと、大きく外れません。
支援は二つあります。一つは「高等教育の修学支援新制度」で、国の要件を満たす認定校に通う場合、世帯の所得に応じて授業料等の減免と給付型奨学金(返還不要)を受けられます。志望校が認定校かどうかは、文部科学省の一覧か学校に確認してください。もう一つは日本学生支援機構の貸与型奨学金で、専門学校でも利用できます(『大学入学後に困ること』の奨学金の項も参照)。
専門士と、その先
修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上などの要件を満たす課程を修了すると、「専門士」の称号が付きます。4年制で要件を満たせば「高度専門士」で、大学院への入学資格にもなります。
専門士を取得した人は、大学への編入学(多くは3年次)に出願できる場合があります。受け入れの有無や条件は大学ごとなので、専門学校に入ってから大学に行きたくなった場合の道として、覚えておいてください。
履歴書には、専門学校名と学科名を書き、最終学歴は専門学校卒業になります。高校中退の経歴は、専門学校卒業の前に置かれる一行にすぎなくなります(『高校中退を履歴書にどう書くか』)。
大学と迷ったとき
分野が決まっていて、その分野の技能で働きたいなら、専門学校は大学より早く仕事に直結します。一方、分野が決まっていない、幅広く学んでから決めたい、大卒の枠で就職活動をしたい、という人には大学のほうが合います。
もう一つの見方は、『良い大学を選ばなくてもいい?』で書いた「専門性が身につくかどうか」です。この基準で見ると、専門学校は名前のとおり専門性を身につける場所であり、不登校を経験した人にとって現実的な選択肢になります。
ただ、専門学校は毎日通うことが前提の学校が多く、出席が単位に直結します。通う日数の面では、大学より高校に近い。この点だけは、入る前に自分の状態と照らしてください。
参考・公式情報
- 専修学校(専門課程)に在籍する生徒への修学支援(文部科学省):専門学校生向けの奨学金・修学支援
- 高等教育の修学支援新制度(文部科学省):制度の概要。支援対象校一覧で志望校が対象か確認できる(専門学校は約8割が対象)
学費は2026年8月時点の目安で、学校・分野により異なります。入学資格・支援制度は募集要項と文部科学省の最新情報で確認してください。